高血圧は危険な病気です。なぜなら自覚症状がない場合も多いなか、死に直結するような病気へと発展する恐れがあるからです。このサイトでは高血圧を放置してしまった場合にどうなるかや、高血圧を悪化させないための食事の面からのアプローチなど、高血圧に関する様々な情報を提供していきます。ぜひ自分事として捉えてご覧ください。

【目次】

厚生労働省が2014年に発表した「患者調査」によれば、現在日本には高血圧の患者が1000万人以上いるとのことです。
一方、日本高血圧学会は推計で4300万人が高血圧だと発表しています。いまや高血圧は、日本人の国民病といってもいいような病気です。

実際、誰もがいつのまにか高血圧になっている可能性があります。その恐ろしさを知って、早期に発見するよう努力するとともに、高血圧にならないような生活を心がけることが重要です。

高血圧の自覚症状を見逃すと進行してしまう

頭痛高血圧は恐ろしい病気であることは、多くの人が知っています。
しかし、高血圧になったとしてもはっきりとした自覚症状が出るわけではないため、なんとなく見過ごしてしまいがちになります。
そこで、ここでは高血圧の人に見られる症状を具体的に挙げていきます。
ここで挙げたような症状がある場合は、高血圧の可能性がありますので、改めて血圧を計ってみるなどの対応をお勧めいたします。

頭痛
血圧が上昇すると血液の一部が脳血管から漏れてしまい、脳全体がむくんでしまうことがあります。 脳は固い頭蓋骨に囲まれているので、むくんだ脳は頭蓋骨内で強い圧迫を受けます。それが頭痛の原因になっているものと現在のところ考えられています。 脳血管が切れないまでも、血管が微妙に膨らむことで、頭蓋骨内の脳がお互いに押し合いを起こしてしまいます。これが自覚症状としての頭痛のメカニズムになります。
動悸
また高血圧の症状としては動悸があります。 動悸とは心臓が強く打っていることを感じる症状で、緊張しているときなどのドキドキです。動悸の直接的な原因は心筋の肥大です。 そして心筋肥大をもたらすのは動脈硬化です。そして後で説明するように動脈硬化は高血圧の代表的な症状です。 つまり、動悸という自覚症状をとおして動脈硬化の症状が進んでいることを知ることになるというわけです。
めまい
めまいが起きるメカニズムとして重要なのは耳ですが、高血圧が原因でめまいになることがあります。 脳梗塞や脳出血を起こすと脳の一部にダメージを与えます。その際、神経がダメージを受けて平衡感覚を失うことがあります。 日本神経学会の報告によれば、脳卒中が原因のめまいは2-3時間持続するということです。 また、体全体の血圧上昇で脳血管も膨らんで、その膨らんだ血管が中枢神経を圧迫し、めまいを引き起こすことがあります。
吐き気
吐き気を感じることもあります。高血圧が吐き気をもよおさせるメカニズムは今までの説明と同じです。 脳の中のむくんだ血管が嘔吐中枢神経を刺激することで、人体は吐き気を感じます。
初期の高血圧症状
今挙げたような症状がある人は高血圧の疑いがあります。 しかし、ここで注意してもらいたいのは、自覚症状が出ているということは、高血圧がかなり長い間放置された結果であるということです。 高血圧ははじめはほとんど自覚症状がありません。それが怖い病気だと言われる理由です。

高血圧を放置!恐ろしい理由について

動脈硬化で胸が痛い男性高血圧を放置していくと別の病気を誘発して、最悪の場合は死に至ります。
すでに述べた自覚症状はこのような、高血圧が引き起こした病気の症状です。
そこで、ここでは改めて、高血圧が放置された場合に、どのような病気になるのかということについて述べていきます。

高血圧の状態が続くと、動脈硬化が進みます。
動脈硬化は狭心症や心筋梗塞といった心臓の病気を引き起こし、脳梗塞や脳卒中の原因にもなります。
その点をもう少し詳しく説明します。

動脈硬化

血圧が高いということは血管の内壁にかかる圧力が高いということです。血圧が高い状態が続くと、血管の内壁が傷つきやすくなります。
血管は一度傷つくと、そこにコレステロールのような脂質がこびりつきます。
そうすると、血管の内側はこびりついたコレステロールによって、血液の通り道が狭くなります。
また血管全体が伸縮性を失い、固くもろくなってしまうのです。

このような狭くなった血管では、血圧はますます高くなります。
いずれ血管は圧力に耐え切れず切れてしまうかもしれません。

狭心症と心筋梗塞

動脈硬化で狭くなった血管では体が必要としている血液を十分に送れなくなってきます。
それが心臓の血管で起こった場合、狭心症と呼ばれる病気になります。
本来はもっと多くの血液と酸素を必要としている心臓が、動脈硬化のせいで十分な血液を得ることができない状態です。心臓の酸欠状態です。

動脈硬化がさらに進んだ場合、狭くなった心臓の血管が塞がってしまい、血液が流れなくなることがあります。
これが心筋梗塞です。命に関わる症状です。

脳卒中

脳卒中とは、脳梗塞と脳出血の総称です。
高血圧が原因で脳血管の動脈硬化が進んだ場合に脳卒中となる可能性があります。

心臓の場合と同様、脳血管が動脈硬化になると、血管内の血液の通り道は狭くなり、また血管自体がもろくなります。
脳の血管が詰まってしまうのが脳梗塞で、脳の血管が破れてしまうのが脳出血です。

頭痛・動悸・めまいなどが脳の動脈硬化によって引き起こされたということについては、上で説明しました。
それらは軽い脳卒中が原因であることもあります。

普段から血圧が高い人は早めに対策をとる必要があることがわかったでしょう。
動脈硬化が進行すればするほど、命に関わる病気を患う可能性は高まります。

高血圧の症状を悪化させないために食事に気を付ける

高血圧になる原因は今のところ医学的には解明されていませんが、どういう人が高血圧になりやすいのかはある程度わかっています。
それは遺伝・加齢・日々の生活です。遺伝と加齢は対策方法がありません。しかし日々の生活は改善可能です。
具体的には運動を生活に取り入れ、食事に気をつけることが必要になります。

運動

血圧の上昇は体内のナトリウム量と関係があります。
ナトリウムが多いと血圧が高くなります。それではどのようにナトリウムを体外に排出するかというと、軽い運動をすることです。
運動によって血液の循環がよくなると腎臓がよく機能するようになり、不要なナトリウムを体外に排出しようとします。

どのくらいの運動をしたらいいのかという点について、厚生労働省は目安を発表しています。
それによると、ちょっときついくらいの運動をできれば毎日30分以上です。
運動の種類は、ウォーキングでもジョギングでも水泳でも有酸素運動であれば何でもかまいません。また30分連続して運動しなくてもいいと言っています。

食事

高血圧の場合はどのような食事の心がけをするのがよいのでしょうか。

塩分

なんといっても塩分の摂取量を控えめにする必要があります。
塩分をとるとその成分であるナトリウムが血液中に溶けます。ナトリウムが多いと高血圧になります。

したがって、まずは高血圧の元である塩分を控える必要があります。
日本人の塩分摂取量は世界的に見れば多めで、統計によれば、毎日1人あたり10グラム程度を摂取していることになります。
この点について、厚生労働省は毎日の塩分摂取量を、男性8グラム、女性7グラム以内にするよう勧めています。しかしWHOは国際的な塩分摂取量目標値を5グラムとしています。

日本の伝統的な食事は塩分が多めなので注意が必要です。
特にしょう油やラーメンの汁などには注意する必要があるでしょう。

カリウムとマグネシウム

ここで、体内から塩分を排出させる食事について知っておくのも役に立つでしょう。
それはカリウムを含む食事です。
具体的には、野菜・海藻類・豆類、ほうれん草・じゃがいも・大豆などを積極的に食べるといいでしょう。

また、マグネシウムはカリウムの働きを助けます。マグネシウムの多い食品は海藻やナッツ類です。
塩分を控えることはもちろん、野菜中心の食事を心がけることが高血圧対策になるということです。

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